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圧迫療法についての疑問

バンデージを巻いている写真

寒い日が続いていますね。

そろそろ春が恋しくなってきました。

 

 

 

さて、今回はリンパ浮腫治療にかかせない「圧迫療法」について

患者さまが疑問に感じていることについてお話します。

 

 

 

初診の方に圧迫療法のお話をすると…

 

 

「圧迫するとむくみが悪化しませんか?」

 

 

と聞かれることがあります。

 

圧迫することでリンパの流れを止めてしまうのでは?

と思われる方が多いようです。

 

 

 

圧迫療法では、組織液やリンパ液を中枢部(体の中心部)

に向けて誘導しやすくするため、患肢末梢から中枢に向かうにつれ

圧力を緩めていくように調整しています。

 

 

つまり、患肢末梢部にかかる圧力が一番強く、中枢に向かうにつれて

だんだんと圧力が弱くなるようにできているのです。

 

弾性ストッキングの場合、足首にかかる圧力を100%とすると

太ももでは40%くらいになるように作られています。

 

 

一部分だけを圧迫しているわけではないので

リンパの流れを止めることはありません。

 

むしろリンパの逆流を防いで、流れを促すことができます。

 

 

 

♦圧迫療法の目的♦ 

 

・リンパドレナージで改善された良好な状態の維持

 

・組織液やリンパ液の再貯留を防ぐ

 

・筋肉や関節のポンプと協調し、リンパ液や静脈の流れを促進

 

 

包帯がきつすぎたり、弾性ストッキングやスリーブにシワが入ると

炎症を起こすきっかけになることがあるので、注意が必要です。

 

 

 

 

圧迫療法については以前もブログに書いていますので、

そちらも併せて読んでみて下さい。

 

 「圧迫療法について」

 

 

 

 

 

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