![バンデージを巻いている写真](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=515x10000:format=jpg/path/s1ad2b988fd4d1cab/image/i4a576d3a92c37d77/version/1550424140/%E3%83%90%E3%83%B3%E3%83%87%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%82%92%E5%B7%BB%E3%81%84%E3%81%A6%E3%81%84%E3%82%8B%E5%86%99%E7%9C%9F.jpg)
寒い日が続いていますね。
そろそろ春が恋しくなってきました。
さて、今回はリンパ浮腫治療にかかせない「圧迫療法」について
患者さまが疑問に感じていることについてお話します。
初診の方に圧迫療法のお話をすると…
「圧迫するとむくみが悪化しませんか?」
と聞かれることがあります。
圧迫することでリンパの流れを止めてしまうのでは?
と思われる方が多いようです。
圧迫療法では、組織液やリンパ液を中枢部(体の中心部)
に向けて誘導しやすくするため、患肢末梢から中枢に向かうにつれ
圧力を緩めていくように調整しています。
つまり、患肢末梢部にかかる圧力が一番強く、中枢に向かうにつれて
だんだんと圧力が弱くなるようにできているのです。
弾性ストッキングの場合、足首にかかる圧力を100%とすると
太ももでは40%くらいになるように作られています。
一部分だけを圧迫しているわけではないので
リンパの流れを止めることはありません。
むしろリンパの逆流を防いで、流れを促すことができます。
♦圧迫療法の目的♦
・リンパドレナージで改善された良好な状態の維持
・組織液やリンパ液の再貯留を防ぐ
・筋肉や関節のポンプと協調し、リンパ液や静脈の流れを促進
包帯がきつすぎたり、弾性ストッキングやスリーブにシワが入ると
炎症を起こすきっかけになることがあるので、注意が必要です。
圧迫療法については以前もブログに書いていますので、
そちらも併せて読んでみて下さい。